永石陽子

ソプラノ・レッジェーロ(コロラトゥーラ)/声楽指導

私は10代から20代にかけて、長く発声に悩み続けてきました。

具体的に言えば、2点F以上の声がまともに出せませんでした。

無理に出そうとすれば、金切り声になってしまう。

そんな状態でした。

努力して入学した大学でも、卒業後にイタリア帰りの素晴らしいオペラ歌手に師事しても、自分の抱えている問題は消えませんでした。

「こんなふうに歌いたい」という強い想いがあるのに、思うように声が応えてくれない。

舞台に立つたびに、自分の声が信じられない。

アドバイスを受け、自分なりに精一杯努力を重ねても、問題解決の糸口が見つからない。

出口の見えない苦しさ。

そして、その苦しさを誰にも理解してもらえない辛さ。

今思い出しても、胸が詰まります。

転機となったのは、イタリアの地でイタリアの技術を一つひとつ丁寧に学んだことでした。

テクニックを「知った」瞬間、声は初めて私に応えてくれました。

そして、そのテクニックを正しく機能させるために必要な「身体の状態」を理解したとき、声はさらに自由になっていきました。

声に不自由さを感じている方、本格的に学びたいけれど、どこか不安を抱えている方へ。

あなたの問題解決までの道のりを、一緒に歩いていきたい。

技術と理解の中で、声が解放される喜びを共に感じていけたらと思っています。

私が大切にしているのは、「正しいテクニックを、正しく伝えること」です。

歌えることは必要ですが、歌えることと指導できることは必ずしも同じではありません。

私は、自身が長く遠回りをした経験から、技術を構造的に理解し、それを再現可能な形でお伝えすることを重視しています。

また、過去の身体バランスの問題が発声に影響していたことを後に知った経験から、声だけでなく「身体の状態」にも目を向けた指導を行っています。

イタリアで学んだ声楽技術を土台に、感覚だけに頼らない、理解に基づくレッスンを行います。

そして何より、声が出ない苦しさを知っているからこそ、悩みの中にいる方の気持ちを大切にしながら、解決への道のりを共に歩みたいと考えています。

経歴

大阪教育大学教育学部教養学科芸術専攻声楽コース卒業。Maddalena Calderoni、安保恵美に師事。ソプラノ・レッジェーロ(コロラトゥーラ)。

イタリア国立ブレーシャ音楽院(Conservatorio di Musica “Luca Marenzio” di Brescia)にて、外部受験生として声楽課程修了試験を受験し、9/10の評価で合格。Atelier “La voce dell’arte” 主催の声楽マスタークラスにおいてディプロマを取得。

イタリア・バヴェーノ市にてPremio Fedora優勝作品オペラ《Airline Icarus》に出演するほか、ヴェルバーニア市でのコンサートに出演するなど、演奏活動を行う。

また、イタリア人オペラ歌手によるマスターコースの企画・運営や後進の指導にも携わり、イタリアの声楽技術の普及に力を注いでいる。